劇場型詐欺
- nagashimahope
- 2018年1月25日
- 読了時間: 2分
こんにちは。株式会社HOPE(ホープ)代表の長嶋です。
「振り込め詐欺」というものがここ十年くらいで急激に拡大しています。平成29年は年間で約15,000件、被害額は約312億円に上るとの公表データがあります。
悪いことを考える人は賢く、常に新たな詐欺手法を開発しています。
そのなかで「劇場型詐欺」と呼ばれているものがあります。
これは文字通り、一連の手口が劇のように展開される詐欺の手口です。
登場人物は下記の形が定番です。
・ターゲット・・・ここでは騙されようとしている人です。
・ターゲットの家族役・・・詐欺師その1。もちろんターゲットの本当の家族ではありません。
・ターゲットの家族から被害を受けた被害者役・・・詐欺師その2。もちろん被害など受けていません。
・警察などの第三者役・・・詐欺師その3。もちろん警察ではありません。
まず、ターゲットの家族役がターゲットに電話をします。内容(設定)は「車で人を引いてしまった」「ヤクザの妻を妊娠させてしまった」などです。
そのあと続けざまに被害者役がターゲットに電話をします。この時、被害者役はとてつもなく怒っているケースが多いです。これはターゲットを心理的に追い詰める効果を狙っています。
その後、第三者役(警察官を演じていること多め)がターゲットに電話をし、「お金で解決」か「逮捕」かの2択を迫ります。どちらを選ぶ可能性が高いか、というのは考えるまでもないですよね。「お金で解決」の方です。
ターゲット以外の登場人物全員がグルになっているというのがポイントです。組織的詐欺です。
振り込め詐欺は「自分は絶対に騙されない」と思っている人ほど危ないなんていわれています。油断は禁物です。