こんにちは。株式会社HOPE(ホープ)代表の長嶋です。
生命保険とはなぜ生まれて、どのように世の中に認知されるようになったのか、その歴史を教えて欲しいという相談(質問)があったので、本コラムに概要を載せたいと思います。
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生命保険は16世紀頃に中世ヨーロッパの都市で組織された同業者組合である「ギルド」ではじまったといわれています。
この「ギルド」では、仲間同士で仕事で困った時の資金援助や、病気やケガで働けなくなった時や、万が一死んでしまったときの遺族への生活援助などをしていました。
さらに17世紀には、イギリスのセントポール寺院で、仲間に万一のことがあった時の香典をだすために、毎月一定額を払い込むという制度ができてきます。
しかしこの制度は、皆が同じ金額を支払っていたために、組合員が減るなどすると、約束した香典の金額を支払うことができなくなってしまい、潰れてしまいました。
やがて、18世紀になると「ハレー彗星」で有名な天文学者エドモンド・ハレーによって、実際の死亡率に基づいた生命表が作られました。この生命表によって、合理的に保険料計算した「生命保険」が作られました。
しっかりした計算基礎に基づいて保険料をもらうため、つぶれることなく支払いもしっかりできるようになりました。
その後、福沢諭吉によって日本に持ち込まれ、日本に浸透していくことになります。
ちなみに、生命保険が最も認知されるようになったきっかけは、第二次世界大戦で日本が敗北してからになります。戦後は戦争により夫を亡くしてしまった女性、とりわけ専業主婦が多くおり、生活するためには女性が働く環境を用意してあげる必要がありました。そこで生命保険会社が女性を雇用し生命保険の販売を拡大したことにより生命保険が浸透しました。
これは今でも使われている「生保レディ」という言葉からもその名残を感じることができますね。
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